2024年9月、近年「シャバい」という言葉が若者の間で使われ、話題になっていますね。
「シャバい」とは主に「ダサい」という意味で使われることが多いですが、方言でも使われているそうです。
今回はシャバいの意味と方言について調べてみました。
シャバいの意味はダサい
「シャバい」には、いろいろな意味合いを含んでいますが、
近年では主に「ダサい」という意味
で使われています。
そもそも「ダサい」自体が1970年代に若者の間で流行った言葉です。
今では俗語として「垢ぬけない」「やぼったい」「格好悪い」として大辞泉にも掲載されています。
尚、「シャバい」は、他にも「しょぼい」や「微妙」という意味合いでも使われているようですね。
「シャバい」の例文
①ださいの使い方
「その服シャバいな」
「その服ダサイよ」の意味です。
②しょぼいの使い方
A「昼飯コンビニでいい?」
B「いやそれはさすがにしゃばくね?」
完全否定はしないけど「それはどうなの?」のニュアンスで使うようです。
シャバイは神奈川県と福岡県での方言
響きから関西弁だと勘違いしている方もいますが、
「シャバい」は関西弁ではない
ので、お気をつけて!
筆者は生まれも育ちも関西ですが、言われてもわかりませんね
神奈川県とや福岡県では、方言として使われているようです。
神奈川県では「水っぽい」
濃厚なセメント色だけどスープはシャバいw
薄めでシャバい豚骨醤油スープ
どちらもスープに言及していますが、
神奈川県では「水っぽい」
を表現する時に使うようです。
近年では、意味はわかるけど、あまり使うことはないようです。
福岡県では、「壊れやすいもの」
福岡の方言では、
破損しやすいもの・すぐ故障してしまうもの・弱いものの
のことを言うようです。
ですが、今はあまり使われることはなく、
ヤバイという意味で「しゃべ~」
ださいという意味で「え~シャバ~い」
という意味合いでの使用者が多いようでした!
どちらの場合も、若い時にちょっとスレた感じで使うようで、大人になって使うことはないようです。
シャバいの語源は刑務所!ブームは80年代だった
「シャバい」の語源は、
刑務所で産まれた「娑婆」
と言われています。
「娑婆」とは、昭和時代にやくざの間で使わた言葉で、刑務所から見た外の世界を指しました。
※元々は仏教用語で「この世」や「俗世」という言葉です
外の世界は「ぬるい」「甘い」ということで、「シャバい」は少し侮蔑的な言葉として使われていたようです。
1980年代のブームはビーバップハイスクール!
「シャバい」は、1980年代のヤンキー漫画「ビーバップハイスクール」で使われ、一代ブームを巻き起こしました!
「ビーバップハイスクール」は週刊ヤングマガジンで連載し、初版発行部数227万部、単行本の累計発行部数は4000万部の大ヒット漫画です!
※2004年にはTBSで実写ドラマ化しています
当時18歳の石原さとみちゃんが出ています!
作中の中では「シャバい」は主に見下し・挑発・威嚇するのに使われています。
普段は威勢が良く強そうに見える人物が、窮地に追い込まれると一変して弱気になる
というような様子を指していることもあり、とてつもなく屈辱的な言葉だったようです。
まとめ
近年のシャバいの意味と方言について調べてみた結果、
・近年のシャバいはダサい・しょぼい・微妙のニュアンスで使われる
・神奈川では「水っぽい」、福岡では「壊れやすいもの」という方言があるが、今はあまり使われていない
・語源はやくざの間で使われた娑婆から「シャバい」ができた
・ブームは1980年代のビーバップハイスクール
でした。
最後までありがとうございました。